令和6年度 座間総合病院 病院情報の公表

■はじめに

DPC/PDPS制度とは、DPC/PDPS【Diagnosis Procedure Combination(診断群分類)/Per-Diem Payment System(1日当たり包括支払い制度)】の略称であり、入院される患者さんの病名・症状・治療行為をもとに厚生労働省が定めた1日当たりの定額点数から入院医療費を計算する、急性期入院医療を対象に平成15年4月より導入された制度です。

※保険医療にて入院された患者さんが対象となりますので、自動車賠償責任保険・労災保険・自費等はDPC制度の対象外となります。

■「病院指標」・「医療の質指標」とは

全国統一病院指標を基に指標を作成し、市民の皆さんへ当院の特徴や診療内容を知って頂くため、情報公開を進めております。

今回公表している指標は、令和6年6月1日から令和7年5月31日に在院・退院・外来受診された患者さんのデータを基に作成しています。

当院は、より多種多様な患者さんに対応することを目的に、令和6年9月1日より一般急性期病棟の一部を地域包括医療病棟(本指標対象外病棟)へと機能変更いたしました。その為、一部の指標につきましては昨年より数値が大きく異なっています。

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 32 50 77 125 248 329 577 655 220
当院は平成28年4月にケアミックス病院として開院しました。入院患者さんの年齢構成で一番多いのは80歳代の患者さんで全体の28.3%を占めています。次いで70歳代(24.9%)、60歳代(14.2%)となっております。また、60歳以上の患者さんは全体の76.9%を占めております。
※本病院指標の規約上、「-」の箇所は該当症例無しという意味ではなく、患者数が10症例に満たない場合を指します。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 58 6.48 7.05 0.00% 59.71
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 48 4.04 4.54 0.00% 67.50
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 40 5.05 5.32 2.50% 44.90
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 副傷病なし 30 8.60 9.08 3.33% 67.47
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 14 6.43 8.00 7.14% 45.93
外科では胆嚢炎、鼠径ヘルニア、虫垂炎の手術目的の入院が多くなっております。
胆嚢炎、鼡径ヘルニア手術は本指標の対象外の病棟で実施している症例もありますので、当院外科全体で最も多い疾患は鼠径ヘルニア(合計167人)、次いで胆嚢炎(合計95人)となります。
在院日数は全国の平均と比較して短い傾向にあります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 285 24.95 18.76 0.35% 69.69
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 159 21.81 21.38 0.63% 74.80
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 75 45.35 25.29 6.67% 84.91
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 42 45.05 19.16 2.38% 82.24
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 24 26.17 14.04 0.00% 76.75
上記表は人工関節・リウマチセンター及び一般整形の指標になります。
人工関節・リウマチセンターでは、股関節症及び膝関節症の患者さんに対する人工関節置換術を実施しております。
また、一般整形では大腿骨骨折に対する観血的手術や脊椎圧迫骨折に対する治療を実施しております。
当院は回復期リハビリテーション病棟・地域包括ケア病棟も備えており、急性期治療終了後も必要に応じて院内で療養を継続できる体制をとっております。
その為、平均在院日数が長くなる傾向があります。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx97xxxx 子宮の良性腫瘍 その他の手術あり 24 4.00 4.83 0.00% 45.75
120250xx97x0xx 生殖・月経周期に関連する病態 その他の手術あり 手術処置等2 なし - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
当院の放射線科では令和5年度より、子宮筋腫の患者さんに対して子宮動脈塞栓術(UAE)を用いた治療を開始いたしました。
本指標の対象外の病棟で実施している症例もあり、放射線科全体で対象期間の子宮動脈塞栓術(UAE)実施患者総数は73人でした。
当院としては比較的新しい治療ではございますが、経験豊富な専門医が治療を担当しております。
詳しくはこちらの特設サイトよりご確認ください。

UAE特設サイト

※本病院指標の規約上、「-」の箇所は該当症例無しという意味ではなく、患者数が10症例に満たない場合を指します。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 丹毒・蜂窩織炎 手術処置等1 なし 27 12.41 12.98 7.41% 64.04
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 11 8.45 9.33 0.00% 74.09
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術処置等1 なし - - - - -
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術 あり 手術処置等1 なし - - - - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術処置等2 なし - - - - -
皮膚科では丹毒・蜂窩織炎、帯状疱疹の入院患者さんが多くなっております。
また皮膚腫瘍等の摘出手術目的の患者さんも受け入れております。本指標の対象外の病棟で実施している症例もあり、本指標対象期間の皮膚腫瘍等摘出手術実施件数は20件でした。
※本病院指標の規約上、「-」の箇所は該当症例無しという意味ではなく、患者数が10症例に満たない場合を指します。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術処置等1 あり 83 2.00 2.02 0.00% 59.22
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術処置等2 なし 69 17.81 16.4 1.45% 84.97
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置等2 なし 61 22.66 20.78 6.56% 85.59
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 43 16.49 13.66 0.00% 79.33
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 32 29.22 17.33 0.00% 85.66
総合診療科では、睡眠時無呼吸症候群の検査をおこなっております。
また、肺炎、尿路感染症をはじめとする感染症症例での入院が多くなっております。
患者数が多い疾患は上記の通りですが、総合診療科はその性質上、多種多様な疾患に対して診療を行っており、本指標の統計対象患者総数は664人でした。
令和6年9月より、これまで本指標の対象であった病棟の一部が地域包括医療病棟(本指標対象外)へ変更となりました。
総合診療科は地域包括医療病棟でも診療を行っており、地域包括医療病棟での患者総数は422人でした。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 8
大腸癌 - - - - - - 1 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
本指標での症例数は公表の条件に達していませんが、大腸癌の患者さんが最も多く、その次は胃癌の患者さんが多くなっております。令和6年9月より、これまで本指標の対象であった病棟の一部が地域包括医療病棟(本指標対象外)へ変更となり、地域包括医療病棟でも癌の患者さんの診療を行っております。
※本病院指標の規約上、「-」の箇所は該当症例無しという意味ではなく、患者数が10症例に満たない場合を指します。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 7.56 47.38
中等症 58 15.67 80.62
重症 10 24.50 85.30
超重症 9 24.11 88.56
不明 0 0.00 0.00
中等症以上の患者さんは平均年齢が80歳以上となっており、高齢者が重症化する傾向があります。なお、本件数に誤嚥性肺炎は含まれません。
※誤嚥性肺炎とは、嚥下機能障害のため唾液や飲食物、または胃液などと一緒に細菌を誤って気道に吸引することにより発症する肺炎を指します。
※本病院指標の規約上、「-」の箇所は該当症例無しという意味ではなく、患者数が10症例に満たない場合を指します。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 33 48.52 74.30 3.03%
その他 4 76.75 82.25 0.00%
当院では、回復期リハビリテーション病棟を有しており、急性期治療後の脳梗塞の患者さんに対してリハビリテーション(理学療法・作業療法・言語療法)を行っております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 62 1.74 4.16 0.00% 59.79
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 42 1.10 1.76 0.00% 65.64
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 39 0.95 3.69 0.00% 44.72
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) - - - - -
K7162 小腸切除術(その他のもの) - - - - -
外科で最も多い手術は、胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術です。当院では患者さんへの負担を考慮して、傷が小さく・術後の回復が早い等のメリットのある腹腔鏡下手術を導入しております。
また鼠径ヘルニアの手術は本指標の対象外の病棟で実施している症例も多くあり、当院外科全体では腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(合計146人)が1番目に多く、次いで腹腔鏡下胆嚢摘出術(合計99人)となっております。
外科の手術の多くではクリニカルパスを導入しており、治療に関わるスタッフ全員が患者さんの治療計画を共有することにより、医療の安全や質の向上にも努めております。
※本病院指標の規約上、「-」の箇所は該当症例無しという意味ではなく、患者数が10症例に満たない場合を指します。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 480 1.74 21.14 0.42% 71.71
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 73 4.22 41.23 5.48% 82.67
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 53 3.13 17.60 0.00% 66.72
K0463 骨折観血的手術(鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他) 35 1.74 11.69 0.00% 59.23
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 35 4.26 47.74 0.00% 82.49
上記表は人工関節・リウマチセンター及び一般整形の手術指標になります。
人工関節・リウマチセンターでは、股関節症及び膝関節症の患者さんに対する人工関節置換術を実施しております。
公表条件で集計をした結果は上記のとおりですが、一度の入院で左右両方の手術を実施された方もいました。そのため、実際の実施件数は「人工関節置換術:497件」でした。
一般整形では、四肢骨折に対する観血的手術や人工骨頭挿入術及び腰部脊柱管狭窄症等に対する脊椎固定術を実施しております。
また、患者さんの早期社会復帰を目指し、手術後に安定された患者さんは回復期リハビリテーションを主とする病棟に転棟し、早期にリハビリテーションを行う体制を整えています。
人工関節・リウマチセンター及び一般整形の各手術指標は下記のとおりです。
※本病院指標の規約上、「-」の箇所は該当症例無しという意味ではなく、患者数が10症例に満たない場合を指します。

(人工関節・リウマチセンター)

Kコード 名称 患者数
K0821 人工関節置換術(股) 288
K0821 人工関節置換術(膝) 162
K082-31 人工関節再置換術(股) 10
K082-31 人工関節再置換術(膝) -

人工関節・リウマチセンター特設サイト

(一般整形)

名称 患者数
関節鏡下手術 104
骨折観血的手術(大腿骨) 81
骨折観血的手術(上肢) 66
骨内異物(挿入物)除去術 63
脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術 53
骨折観血的手術(下肢) 49
人工骨頭挿入術 39
経皮的椎体形成術 24
骨折観血的手術(鎖骨) 21
人工関節置換術(肩) 19
椎間板摘出術(後方摘出術) 15
その他 87
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6154 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) 24 1.00 2.00 0.00% 45.75
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
上記の件数は全て子宮動脈塞栓術(UAE)によるものです。
また子宮動脈塞栓術(UAE)は本指標の対象外の病棟で実施している症例も多くあり、放射線科全体で73件実施しております。
子宮動脈塞栓術(UAE)とは子宮筋腫に由来する症状を低侵襲の手技で改善させるとともに、子宮の形態と機能を温存することを目的とした治療です。
詳しくはこちらの特設サイトよりご確認ください。

UAE特設サイト

※本病院指標の規約上、「-」の箇所は該当症例無しという意味ではなく、患者数が10症例に満たない場合を指します。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0.00%
異なる 1 0.04%
180010 敗血症 同一 3 0.13%
異なる 1 0.04%
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00%
異なる 0 0.00%
180040 手術・処置等の合併症 同一 22 0.96%
異なる 2 0.09%
播種性血管内凝固症候群・敗血症は肺炎や尿路感染症などの感染症から併発することが多い疾患です。アナフィラキシーショックや手術後感染、人工関節の破損などを発症された患者さんは、手術・処置等の合併症に該当します。手術・処置等による合併症が起こらないよう病院全体で努めておりますが、万が一合併症を発症した場合にも迅速な対応ができるよう、体制を整えています。
※本病院指標の規約上、「-」の箇所は該当症例無しという意味ではなく、患者数が10症例に満たない場合を指します。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
797 689 86.45%
リスクレベルが高い手術を受けた患者さんは、血栓が肺動脈を塞ぐ危険な状態である「肺血栓塞栓症」を発症する可能性が高まります。その為、当院では必要な患者さんに予防策を講じることを努めております。
※リスクレベルが「中」以上の手術とは、「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン 2017 年改訂版 」(日本循環器学会等)に準じています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
747 708 94.78%
血液培養を2セット採取することで、感染症の原因菌を正確に特定できる確率が高まり、汚染菌との区別も容易になります。これにより、適切な抗菌薬治療を迅速に開始でき、患者さんの回復を早めることができるため、重要な検査手法として推奨されています。
当院の実施率は約95%となっており他院と比較しても高い水準にあります。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
106 73 68.87%
広域スペクトル抗菌薬は、多くの細菌に効果がある強力な抗生物質です。しかし副作用や耐性菌のリスクがあるため、慎重に使用することが求められます。
広域スペクトル抗菌薬使用時に細菌培養を行うことで、感染の原因菌を特定し、最適な抗菌薬を選べます。これにより、効果的な治療や耐性菌のリスク低減が可能になり、患者さんの回復を早めることができます。
当院では抗菌薬適正使用支援チームも活動し、実施率の向上に努めております。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
42,413 78 1.84‰
転倒・転落発生率は、本指標における延入院患者数の中で、転倒・転落が発生した件数を1,000人あたりの比率で示しています。
当院では、入院時にアセスメントシートを用いて患者さんの転倒・転落の危険性を把握し予防に努めています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
- - -
転倒転倒によるインシデント影響度分類レベル3bとは、院内で発生した転倒・転落事故のうち、患者さんに一過性だが高度な影響を及ぼした事例を指します。これは医療安全の観点から、事故の深刻度を評価するための重要な指標です。3bの例としては、転倒により手術が必要となったり、入院期間が延びるケースが挙げられます。
転倒転落が発生した際は、発生部署や医療安全推進室で事例検証し、具体的な対策に結びつけています。
※本病院指標の規約上、発生件数が10件未満であったため「-」と表示しております。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1,043 1,043 100%
手術部位感染の予防目的として使用します。手術前に投与され、術中の感染リスクを低下させるために効果的です。
当院では全身麻酔手術適用患者さん全員に予防的抗菌薬を投与し、術中の感染リスク低下に努めています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
41,065 23 0.06%
褥瘡とは、寝たきりの長時間同じ姿勢でいることによって、体重がかかる部位の血流が悪くなり、皮膚や皮下組織が損傷を受ける状態を指します。
DESIGN-R®2020(日本褥瘡学会が開発した褥瘡評価スケール)の中で、褥瘡のDepth(深さ)を8段階に分類しており、d2は重症度の低い方から3番目のレベルに該当します。当院では、褥瘡対策に関する治療計画書を用いて褥瘡リスクを評価し、具体的な予防・治療に努めています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
1,489 1,434 96.31%
65歳以上の患者さんに対して、入院後48時間以内に栄養状態を評価した割合を示す指標です。これは、患者さんの低栄養リスクを早期に把握し、適切な介入を行うことで、在院日数の短縮や予後の改善につなげることを目的としています。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
42,413 5,319 12.54%
身体的拘束とは、患者さんの身体や衣服に触れる用具(抑制帯、ミトン型手袋、ベッド柵など)を使用して、一時的に身体の動きを制限する行為です。
身体的拘束は、患者さんの安全を守るためにやむを得ず実施する措置です。実施にあたってはリスクと必要性を十分に検討した上で、必要最低限の範囲で行い、定期的にその必要性を再評価しながら、適切な措置を講じています。
更新履歴
令和7年9月24日
令和6年度 座間総合病院病院情報を公開