このホームページをご覧になり、手術が必要だとお考えの方や受診している整形外科の先生から手術を勧められている方は当センターの外来を受診下さい。当センターの人工膝関節の外来は、月曜日の午後2時から4時30分、金曜日の9時から12時が山下医師、火曜日と水曜日の午後2時から4時30分、奥茂医師が担当しております。紹介状はなくてもかまいませんが、近医からの紹介状があると初診料が軽減されます。外来予約センターにて受診の予約をして下さい。
外来受診後、膝関節の詳しいレントゲン検査を行います。膝関節の診察後、手術が必要だと判断され、手術に同意された方は術前検査日、入院日、手術日を決めます。術前検査は入院の約1カ月前に採血、採尿、心電図、呼吸機能検査、胸部レントゲン、下肢の血流・血栓チェックのエコー検査、鼻腔の細菌検査を行います。検査結果に問題のある方は、必要な科の受診依頼をいたします。
また入院前に歯科を受診していただき歯周病などのチェックも行っていただきます。
入院日は、手術日の1〜3日前となります。入院後に再度、最終的な血液検査、尿検査を行います。
麻酔科の先生から麻酔の説明を受け、理学療法士には術前の身体をチェックしてもらい、手術日を迎えます。
術後は当日のみベッド上の安静となりますが、手術翌日から車いす乗車が開始されます。術後2日目に硬膜外麻酔のチューブを抜き、膝を自動的に曲げ伸ばしする器械(CPM)が取り付けられ、膝関節を動かす訓練を開始します。
術後5日目ごろから平行棒を利用し起立・歩行訓練を行います。術後10日前後で松葉杖歩行や歩行器を用いた歩行が開始され、術後2週すぎからはT字杖での歩行を行います。その後、歩行距離を徐々に延ばし階段昇降の訓練を行い、術後3週で退院可能な状態になります。両膝を手術する予定の方は、一時退院していただき、初回手術の5週間後に反対側の手術を行います。
退院後は定期的に外来受診をしていただきます。
退院後3〜4週後に初回の検診を行い、その後は術後3カ月、6カ月、1年目に検診を行います。以降は半年ごとに受診をしていただき、検診を行っていきます。検診では、レントゲン検査(採血を行うこともある)を行い、人工関節の部品に問題がないことや、人工関節のゆるみの有無を確認していきます。痛くないからといって安心せず、忘れずに受診して下さい。
山下医師、奥茂医師が担当いたします。定期的な診察以外でも、何らかの異常を感じた場合には、早めに受診して下さい。